第一回 5月5日
場所
何度も同じ場所を撮っているのに、変わって見えることってあるんですよ。違う方向から歩いてみるとか、映画を見たあとに歩いてみると。
第二回 5月12日
わからない
わからないものが面白いんですよ。わかってるものはもう消化してるものだから。
第三回 5月19日
兼平彦太郎氏による特別講義。
第四回 5月26日
距離
撮影に詰まってくると、どんどん対象に近寄っていくんですよ。構図をまとまりやすいから。
第五回 6月2日
写真集
写真集の最初の写真は宣言みたいなもの。この写真集が、ほかの写真集とは違うんだということを示したほうがいいんですよ。
第六回 6月9日
セレクト
写真はセレクション。セレクトできる人は撮影もできるし、展示もすぐにできますよ。
第七回 6月16日
センス
作家はセンスが悪くていいんです。センスが良くて技術があったらデザイナーか、カメラマンになっちゃうから。センスが悪いっていうのは、作家にとって褒め言葉なんですよ。
第八回 6月23日
お金
作品が認められて、お金に換わるのには時間がかかるんです。すぐにお金になる人もいるけど、堕落して撮れなくなりますよ。
第九回 6月30日
カメラ
今のカメラは××(被写体)専用にすればいいんじゃない? クセがついちゃってるから。俺だってマキナで猫撮れないもん。
第十回 7月7日
場所
桑原(甲子雄)さんも荒木(経惟)さんも同じところを何度も撮ってる。毎日写真を撮りたいと思ったら、同じところを撮るしかないですよね。