金村修の言葉 2012年4期

第一回 10月15日
タイトル
なんとなく撮ってるのはアマチュア。タイトルを考えて撮ってるだけで作家レベルだから。


第二回 10月22日
引き伸ばす
写真を大きく伸ばすと、〝自分が想定している世界〟と違う世界になるんだよな。


第三回 10月29日
写真の上手、下手
作家に〝上手い写真〟はいらない。どんなときにシャッターを切ったって、ある意味、みんないい瞬間だから。


第四回 11月5日
作品の背景にあるもの
どういうバックボーンで写真をやってるかが重要だから。そういうこと言ってると〝生きざま〟みたいに思われるけど、それとはぜんぜん違う。


第五回 11月19日
ギャラリー
展覧会は見なきゃダメだよ。それもお客さんの眼で見るんじゃなくて、自分ならこうするという眼でギャラリーを見なきゃ。


第六回 11月26日
日常
日常を撮ってる写真だからこそ、本を読んだり、言葉を探さないと。


第七回 12月3日
上手い写真
上手くならないことだけを考えて撮ってる。上手い写真は何かを参照しているんだよ。


第八回 12月10日
市民
〝市民〟なんてどこにもいないんですよ。あるのは階級だけ。


第九回 12月17日
文字
街中の文字をなるべく撮らないほうがいいのは、不用意に時代が写っちゃうから。


第十回 12月24日
人間
これはまだ人間が人間として生き生きしてる。物質にしたいんだよね。

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