金村修の言葉 2022年1期

第一回 2月21日
拡張
写真を拡張していこうと思ったら、作家が原理を持っていないとできないんですよ。


第二回 2月28日
バランス
美術家ってバランスとっちゃうんですよ。コンポジションとかアカデミックに勉強してる人は。写真家は機械が写すからバランス悪いまま撮っちゃうことがあるんです。それは普通の美術家にできないことなんですよね。


第三回 3月7日
記録
記録に感情はないんですよ。


第四回 3月14日
写真
モノクロだけやってたときから(自分がやっていることが)写真だなんて思ってなかったよ。コラージュ。だから四段掛けだし。


第五回 3月21日
写真と言葉
言葉と写真が完全に合うことって絶対にないから。言葉が刺激になって写真の見え方が変わるんですよ。


第六回 3月28日
作品
作品って自分で把握できないんですよ。


第七回 4月4日
憑依
よく写真を「自分の無意識が」って言う人がいるけど違うと思う。どっちかと言えば「憑依」。外からくるから。


第八回 4月11日
意識の地獄
写真は主体的なものじゃない。僕は何十年も写真を撮ってるけど主体性が崩れていきますよね。(中平卓馬が言う)「意識の地獄」からわりあい自然に抜けてきますね。
(中平卓馬の研究者フランツ・プリチャードさんの特別講義についてのコメント)


第九回 4月18日
作家
世界をどう名付けるか。それが作家の仕事なんですよ。


第十回 4月25日
見せ方
自分のコアにあるものを固めないと。見せ方だけ新しくしたってしょうがないでしょう。