金村修の言葉 2020年2期

第一回 4月13日
真似る
その場所が好きだから撮るんじゃない。好きな写真家の写真を見て、真似るならこういう場所がいいな、って考えるんですよ。あなたが長野重一さんの写真が好きなんだったら、歩道橋の上かから撮ってみようとか。


第二回 4月20日
コラージュ
調和ってコラージュじゃないんだよね。違和感があるのがコラージュだから。


第三回 4月27日

空ほど撮ってて飽きないものはないんですよ。(その写真を)見てつまんないものもないんだけど。


第四回 5月4日
映像
素材はいっぱいあったほうがいいよね。少なくとも3倍は必要。60分撮って20分。


第五回 5月11日
暗室で
(暗室でプリントをするときに)わざとほこりを残すんですよ。ラボで頼むときれいにほこりを取られちゃうから、残すように言いますね。何度もお願いしていると、だんだんわかってくる。「これはいいほこりですね」とプリンターのほうから言ってきますよ。


第六回 5月18日
日傘のススメ
これ、傘さしながら撮ったんですか。いいですね。晴れてても傘をさすといいですよ。かっこいいじゃないですか。(写真を撮るときに)自由に動けるっていいことじゃないんですよ。不自由なほうがいいんです。傘はいいですよね。知り合いが来たら顔を隠せるし。


第七回 5月25日
セレクト
ゆかいな写真があってもいいんですよ。セレクトの時に、ゆかいバージョンとゆかいじゃないバージョンつくればいいじゃない? 集めた写真で見え方が変わるんですよ。


第八回 6月1日
展示
展示っていうのは動線が大事だから。まっすぐ歩いたってつまらないじゃない。


第九回 6月8日
作家
いい作家は周りに違和感感じてるんですよ。


第十回 6月15日
セレクト
毎日見るといいですよ。5分か10分でいいんです。俺の友達でセレクションのために仕事やめたやつがいるんですけど、何時間も見ちゃだめですよ。写真は第一印象だから。愛着があると選べないんですよ。

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