金村修の言葉 2020年1期

第一回 1月13日
撮ること
上手いとか下手とかじゃなくて。まず量を撮ること自体に訓練が必要だから。


第二回 1月20日
写真
整うとつまらなくなるんだよ。バンクバンドなんかそう。レコード聴くとつまんない。スタジオ・ミュージシャンが入ってるからなんだよね。


第三回 1月27日
物質性
写真に物質性を与えようと思ったら、額装から物質性を亡くすんだよ。映画は物質性を感じるじゃない? それは映画のスクリーンが物質性を感じさせないから。


第四回 2月3日

写真に具体的な物質性を持たせるには、額の物質性は邪魔になるんですよ。写真はイメージに徹することで重みが出てくるわけだから、額に重みを出さないほうがいいんです。


第五回 2月10日
写真家
これからの写真家は手を動かすことが増えますよ。昔は昼間写真撮ったら夜はは酒飲んでればよかったけど。


第六回 2月17日
写真史
写真を発表するってことは、写真の歴史の中に入るってことだから。自分がどの歴史に入るかは考えておいたほうがいいですよ。なかったら作っちゃえばいいんですよ、歴史を。歴史なんかそれ自体がフェイクなんだから。


第七回 2月24日
イメージと物質
イメージと物質、両方重要だから。自分の実存と外界の物質が衝突してるわけじゃない? 物質を強調することで見えないものを見ようとしているわけだから。


第八回 3月2日
被写体
面白いものを撮るときには警戒したほうがいいんですよ。肉眼で印象的だと工夫しないから。


第九回 3月9日
個展
ミュージシャンがライブハウスに出るのと一緒だよ。小さいところで練習して、ホールでいままでのものをばーんと出すんだよ。


第十回 3月16日
展示
完成された展示じゃないほうがいいんですよ。
世界を探ってる感じがするから。

>>Back to REPORT