金村修の言葉 2020年3期

第一回 7月13日
構図
構図考えてるなって、見てすぐにわかる写真なんて面白くないですよ。


第二回 7月20日
芸術
芸術はそう簡単に要約できませんよ。


第三回 7月27日
世界観
世界観ができているからあとは枚数。世界観ができてるのがいちばん重要だから。


第四回 8月3日
タイトル
(タイトルをつけるときに意識していることは? という質問に答えて)なるべく曖昧に。俺の写真で「東京ごちゃごちゃ」って付けたらあたりまえじゃない? タイトルによって見え方が変わるようにするんですよ。


第五回 8月10日
思い
特別な思いはないほうがいいんですよ!
あってもなくても写真には写らないから。


第六回 8月17日
物質性
モノが具体的に写っているもののほうが面白いですね。水のように物質性の弱い写真はロマンチックに見えたり、ノスタルジーに回収されやすいんですよ。


第七回 8月24日
破壊
音楽でもまとまってるなと思ったら、ぶち壊すんですよ。超絶技巧のジャズメンが若くて下手なベーシストを入れたり。ドイツのカンなんかわざと下手なボーカルに歌わせたりしてるんですよ。


第八回 8月31日
画角
写真は画角を考えて撮るもんじゃないんですよ。何ミリにしようか考えてると逃しちゃいますよ。


第九回 9月7日
レンズ
望遠レンズは暴力的だから。世界を切り刻みたいっていう欲望の発露なんですよ。


第十回 9月14日
展示
自分でやりすぎかなって思ったくらいがちょうどいいんですよ。考えない、手は加えない。機械が撮ったように見えるから面白いんです。


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