金村修の言葉 2020年4期

第一回 10月12日
構図
写真集にはいろんなかたちがあるんですよ。写真集を真っ二つに切ってもいいし、ドリルで穴を開けたっていいし、他人の写真集の上に写真を貼ったっていいんです。


第二回 10月19日
作品
作品にするなら何らかのくくりは必要。ないと「いい写真だね」で終わりだから。


第三回 10月26日
構図
歩いているときの不安定な感覚が写真に出てるから面白いんですよ。


第四回 11月2日
ステートメント
アーティストは要約されるのを拒否しなくちゃ。どうしても要約できない過剰な部分があるから作品があるんだから。


第五回 11月9日
ピント
ピントが合ってない写真がいいですね。時代はピンボケですよ。


第六回 11月16日
引用
写真自体が引用だからね。こうやって何もかも写真にしてしまうんですよ。


第七回 11月23日
展示模型
模型通りに現実はいかないんですよ。模型がの面白いのはそこ。建築も模型のほうが面白い。「第三インターナショナル記念塔」とか。


第八回 11月30日
見せる
ぜんぶ見せなくていい。写真家で失敗しがちなのがなんでも見せちゃうこと。


第九回 12月7日
写真と場所
固有名詞のある場所に頼らないほうがいいんですよ。(この写真群に)「収容所群島」ってタイトルつけたら写真が違って見えますよね。


第十回 12月14日
展示方法
グリッドに並べると作品っぽく見えるから危険なんですよ。


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