金村修の言葉 2016年4期

第一回 10月10日
撮影
潜り込んで撮ってるところが面白いですよ。狭い中で蠢いてるっていいよね。


第二回  10月17日
モノクロプリント
モノクロ写真はコントラストが高いと安心するんだよね。白と黒がはっきりしてるから。グレートーンは不穏なんですよ。閉塞感がある。


第三回 10月24日
ステートメント
基本的にアーティストって説明があんまりうまくできないほうがいいんですよ。うまいと面白くないんです。


第四回 10月31日
ステートメント
シリアルキラーとか、気が狂った人の手記を読むといいですよ。どんなにメチャクチャなことを言っているように見えても、その人の中では整合性があるんです。整合性があれば何を書いたっていいんですよ。


第五回 11月7日
やるべきこと
自分で説明できることはやらない。それっていい心構えですよ。


第六回 11月14日
わかる
結局、わかるってことは、わからない要素を落とすってことだから。わかるためにはわからないことをなくすんだよ。


第七回 11月21日
理念
作家はそれまでやってきたことを見せるわけだけど、なんでかっていうと、そこに理念があるかどうかを知りたいから。だから積み重ねていくわけじゃない?


第八回 11月28日
シリアスフォトグラファー
シリアスフォトグラファーってなんだろうねぇ。生活費をフィルム買うことに回して、夫婦喧嘩になるんですよ。それがシリアスフォトグラファー。


第九回 12月5日
性格
無邪気なんだけど性格が悪いっていうのがいいかもしれないですね。悪気はないけれど人を殺す。


第十回 12月12日
ベラベラ
昔はさ、写真家は黙って写真だけ出していればよかったんですよ。いまはベラベラしゃべってるけど。

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