金村修の言葉 2018年3期

第一回 7月23日
撮り直し
何が写ってるかがわかる。ひっくり返すとわからないけど。わからないようにしたいんだったら撮り直しですよ。


第二回 7月30日
好き
写真そんなに好きじゃなくたっていいんじゃない? 案外写真が好きじゃないほうが出世するよ。写真が好きな人って写真の話しかできないから、世界に行くと弱いよね。


第三回 8月6日
展示前
展示の時は悩むのが当たり前でしょう。ギリギリまで考えるんですよ。


第四回 8月13日
世界
写真にすることで、この不安定な世界を自分の世界にするんですよ。


第五回 8月20日
距離
距離が不自由なほうがいいんじゃないかな。これなんかこれ以上引けないからいいんですよ。


第六回 8月27日
分断
普通は撮ったものと写真が一致するようにするじゃないですか。それが分断されているって言うのかな、そういう状態が面白いんですよ。


第七回 9月3日
縦位置
これ縦にするといいじゃない? 嘘はいけないか。でも一度縦にすると縦にしか見えなくなるけどね。


第八回 9月10日
友達
友達って足を引っ張る存在だから。90パーセント以上。


第九回 9月17日
2回目
いるんだよ2回目の個展でコケる奴って。1回目とぜんぜん違う写真を展示して失敗するんですよ。


第十回 10月1日
個展
展覧会をやるたびに、作者は「作らなきゃ」いけないから。展示が終わったら壊してまた作り直すんだけど。

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