金村修の言葉 2017年3期

第一回 7月10日
写真家と美術家
外部のことをやってるのが写真家。美術家は外部を内部でいったん消化して出してる。写真家は内部を消化しないで出す人が多い。


第二回 7月17日
見方が変わる
柴田(敏雄)さんが撮ったダム。一度見たら、ダムがああいう風に見えるようになる。ああしか見られなくなるんだよ。


第三回 7月24日
遠近法
遠近法なんて西洋絵画の幻想なんですよ。


第四回 7月31日
次の作品
これをやったら、それを土台にして次に何をやるかを考える。一つ終わって次はまったく違うことをやる、というのは作家のやることじゃないから。


第五回 8月7日
素材
一つの素材にこだわるっていいことですよ。そこから展開できるから。


第六回 8月14日
無意味
写真は基本的に無意味。無意味なことを無意味にやるのは簡単なんですよ。無限に意味を載せられるってことだから。


第七回 8月21日
意味
伊藤高志の『SPACY』がいいのは意味がないからなんですよ。写っているものじゃなくてシステムを問題にしてるんだから。


第八回 8月28日
構造
壊すためにはまず構造がないと壊せない。


第九回 9月11日
複数
アングルをちょっとずつ変えて撮っていくってことは、時間の問題をやてるってことだから。視点を変えるだけなら、そんなに何枚も必要はないんですよ。


第十回 9月25日

これ厳選して3枚だけでって写真じゃないでしょう? 量ですよ。量は質を決定するってよく言うじゃないですか。

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